いよいよ総体シーズンに入ります。修学旅行やテスト週間をなんとか乗り切って,これから調子を上げていきましょう。
JACTクラブでは,スプリントのパフォーマンスを「ピッチとストライド」を切り口に分析しています。
パフォーマンスの向上を「ピッチの増加=『動きのキレ』をだす」ことを中心課題としてきましたが,この点についてはうまく結果に繋がっていると言えます。ここからさらにギアを上げていきましょう。
総体に向けて,練習の中で具体的にどんなポイントを改善していくのか?はっきりと見えていますか?もし漠然としているならば,その結果は神頼みになることでしょう。
大切なのは,「○秒で走るために,○○をこうする!」という具体的な上積みのポイントをもつことです。
【スプリント】
①ピッチをさらに増加させる→拮抗筋の切り替え,無駄な動きの排除
②ストライド(Flying Distance)の増加→接地動作に入る直前の膝の位置,膝よりも前をとらえにいく接地準備
③スタート局面の「進む」動き
※ほとんどの選手は10mを「8歩〜9歩」で走っています。7歩で10m進む技術を身につけたいところ。
【ハードル】
①1台目に向かっていくスピード(特に直前の3歩)
②目指すタイムで走りきるタッチ&ダウンのリズム(リズムによってのみ記録は変わります)
【跳躍】
①助走最後3歩の踏み切りへの「アタック」
②踏み切り準備の局面→スプリント動作からの切りかえ
③全身を使った踏み切りの「タメ」
【長距離】
①LT付近での呼吸刺激
②レースペース時に使う筋群へのスピード刺激
体幹をしっかりと維持することが,パフォーマンスを向上させる絶対条件です。空いた時間や家で,毎日続けましょう。また,投擲や跳躍などフィールド競技は,技術的な割合が大きく影響してきます。コーチに見てもらったり,動画でチェックするなど,丁寧に練習していきたいですね。
トレーニングは「全力を出し切る」1本が重要になります。
大切な試合の『その時』に,「これさえできれば大丈夫」と確信と自信をもってスタートラインに着くことができるように,頑張りましょう!