体力がない!運動で回復する手順 | JACTの挑戦

体力がない!運動で回復する手順

体力回復 活動の様子

まずは体力回復!

約3ヶ月ぶりのJACT,想像以上の人数が集まり再開を迎えました。

自分で時間を作りトレーニングを続けていた選手もいますが,まずはじっくりと体力の回復を目指した内容を行いました。

どんな手順で体力を取り戻す?

8月末の県ジュニアオリンピックに向けてパフォーマンスを取り戻していくことを目的に考えました。

体力を取り戻していく方法にはいろいろなアプローチがあると思いますが,このように考え,練習をスタートさせました。

①心拍数を上げて有酸素機能を高める
②可動域を広げる
③神経系に刺激を入れスムーズな筋収縮を回復させる

たとえ短距離系の選手であっても,有酸素的なエネルギー供給回路が基本です。

運動に必要なエネルギー供給をスムーズにしていくためにも,まずは心拍数を上げる運動を多く取り入れると良いと思います。

ちょっと難しいかもしれませんが,筋肉がはたらく仕組みについて詳しく知りたいという人には,「石井直方の筋肉の科学」がオススメです。

これも実際にはいろいろな方法が考えられますが,今日は各自で「きつすぎない」範囲でランニングをし「きつくなったら休憩orWALK」という方法で行いました。一律にペースや距離を決めて走ると,実際の負荷にはかなりのばらつきができると考えたからです。

たっぷりと休憩をとった後に,短距離・跳躍系と長距離系に別れて練習をしました。簡単な動き作りの中でそれぞれが体の様子を確認しながら軽いメニューで終了しました。

大会が近い選手のコンディショニング

7月に県記録会へ出場をする選手もいます。

どちらにしても十分にパフォーマンスを発揮するコンディションにもっていくことは難しいので,「練習の一環」として参加を考えるのが良いでしょう。

全体の練習より少し実践的な内容で練習をしました。

・股関節を使ったドリル
→体幹で姿勢を維持しながら,股関節のスムーズな可動を促す
・マイクロハードルを使用したスキッピング
→リラックスした中で,速い筋収縮と接地のポイントを確認
・スタートダッシュの練習
→1歩目の出方,10mまでの移動を確認
「思うように体が動かない」「スタートダッシュの出方が分からない」「ちょっと走ったらすごくきつい」など,以前とは違う感覚に戸惑っている様子でした。

体力を取り戻す練習

通常,練習では「負荷をかけて」力をつけていきます。

どんな練習でも,基本的には同じであると考えます。

しかし,体力を取り戻すことを目的にしている今の時期は,「負荷をかけすぎない」ことの方が大切です。

ストレスなくできることを組み合わせて,少しずつ量を増やし質を上げていくことです。

学校でも1日授業+補習になっていく学校がほとんどであると聞いています。

まずはきちんと学校生活を過ごすことに体を慣らし,その上で陸上競技でも再び目標を見つけ,充実した日々の中で練習をすることができるようにしていきましょう。

【参考図書】